アブロニア・グラミネア(学名: Abronia graminea)は、メキシコアリゲータートカゲやグリーンアーボリアルアリゲータートカゲと呼ばれる、緑色が特徴的なトカゲです。名前に「アリゲーター」とありますが、小さなトカゲで、ワニではありません!
どんな姿?
アブロニア・グラミネアは、鮮やかな緑色の体を持っていて、木の葉の間でカモフラージュするのが得意です。体の長さは20~30センチメートルくらいで、しっぽが長く、体はしなやかです。顔は少しワニに似ているため、「アリゲータートカゲ」という名前がついています。
どこに住んでいるの?
このトカゲは、メキシコの高い山の森に住んでいます。木の上で生活している「樹上性(じゅじょうせい)」の生き物で、木の間を上手に移動しながら、虫や小さな動物を食べて生活しています。

Arboreal Alligator Lizard (Abronia graminea)

Abronia graminea female
基本情報
- 学名: Abronia graminea
- 英名: Mexican alligator lizard, Green arboreal alligator lizard
- 分布: メキシコ(ベラクルス州、プエブラ州、オアハカ州)
- 全長: 最大25cm前後(尾を含めると40cmに達する)
- 寿命: 野生での寿命は不明。飼育下では、A. gramineaは10年まで生きると報告されています。
販売価格の平均相場:25万円〜
どんな生き物?
- 見た目: アブロニア・グラミネアは、体全体が鮮やかな緑色で、名前の通りワニ(アリゲーター)のような鱗に覆われています。この独特な姿から「アリゲーターリザード」という名前がついています。
- 大きさ: 全長約15〜30センチメートル程度で、トカゲとしては中くらいのサイズです。
- 生息地: メキシコの高い山の森林に住んでいて、木の上で生活することが多いです。特に湿った雲霧林という森林に住んでいます。
どんなことが得意?
- 緑色の体を持っているので、木の葉の間にうまく隠れることができます。
- 長いしっぽを使って、木の枝にしっかりとつかまることができるので、高いところで生活するのが得意です。
特徴
- 木の上での生活: アブロニア・グラミネアは、木の上で生活する「樹上性」のトカゲです。木の枝にしっかりとつかまるための強い指としっぽを持っています。
- 性格: このトカゲはおとなしく、あまり攻撃的ではありませんが、驚かせると防御のために口を大きく開けて威嚇することがあります。

Arboreal Alligator Lizard Abronia graminea
飼育環境
アブロニア・グラミネアを家で飼うには、自然に近い環境を整えてあげることが大切です。
- ケージ: 樹上で生活するため、縦長の高さがあるケージが必要です。枝や植物を入れて、トカゲが登ることができるようにしましょう。
- ケージ環境: 飼育環境では、飼い主の目線と同じかそれ以上の高さにケージを配置することが推奨される
- 温度: 日中の温度は約20〜25℃、夜は少し涼しい15〜20℃が適しています。温度管理が大切です。
- 湿度: 自然の環境が湿っているので、ケージの湿度は70〜80%に保つ必要があります。水を霧吹きで定期的に吹きかけるとよいでしょう。
- 照明: 紫外線(UVB)ライトを使って、日光浴を再現することが大事です。これにより、トカゲは健康に育ちます。
- 食べ物: 主に昆虫を食べます。コオロギやミルワームなどの小さな昆虫を与え、たまに果物を与えると良いです。
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- 健康問題: 飼育下ではダニ感染や食欲不振などの健康問題が発生しやすいです
保全状況
- 保全状況: 国際自然保護連合(IUCN)により、絶滅危惧種として分類されている。主な原因は、火災、森林破壊、農業用地への土地利用変更による生息地の断片化と、ペットとしての違法取引
まとめ
アブロニア・グラミネアは、その美しい見た目とおとなしい性格で、多くの爬虫類ファンに人気のあるトカゲです。木の上での生活を楽しむため広くて高さのあるケージと、温度や湿度の管理がしっかりとできる環境が必要です。
アブロニア・グラミネアは、美しい色彩と特異な生態を持つトカゲですが、飼育には特別な注意と知識が必要です。


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