ロイヤルバタフライアガマの飼育方法のポイントや販売価格

ロイヤルバタフライアガマ（学名：Leiolepis guttata）は、アガマ科（Agamidae）に属する美しいトカゲで、主に東南アジアに生息しています。この種は小さい時は地味な体色をしていますが、大人になると赤・青・白が様々な濃さで鮮やかな体色と独特の模様から人気があります。

分類

• 界 : 動物界 Animalia
• 門 : 脊索動物門 Chordata
• 綱 : 爬虫綱 Reptilia
• 目 : 有鱗目 Squamata
• 科 : アガマ科 Agamidae
• 属 : バタフライアガマ属 Leiolepis
• 種 : ロイヤルバタフライアガマ Leiolepis guttata

特徴

1. 体形とサイズ:
   • 成体の体長は約20〜30センチメートル（8〜12インチ）。
   • 体はスリムで、長い尾を持ちます。
2. 外観:
   • 体色は通常、鮮やかな緑色や茶色で、黒や白の斑点模様が特徴です。
   • 頭部や背中には鮮やかな色のストライプが見られることがあります。
   • メスは通常、オスよりも地味な色をしていることが多いです。
3. 分布:
   • タイ、カンボジア、ベトナム、ラオスなど、東南アジアの国々に分布しています。
   • 乾燥した森林地帯や草原、砂地など、様々な環境に適応しています。

生態と行動

1. 食性:
   • 主に昆虫、小型無脊椎動物、果物、野菜などを食べます。
   • 餌を探して地面を活発に移動します。
2. 行動:
   • 日中に活動する昼行性のトカゲです。
   • 非常に活発で、特に暖かい日には頻繁に日光浴をします。
   • 危険を感じた際には、素早く走って逃げることができます。
3. 繁殖:
   • 卵生で、一度に数個の卵を産みます。
   • 卵は湿った砂や土の中に産み付けられ、孵化までの期間は約60〜90日です。

飼育環境

ロイヤルバタフライアガマを飼育するには、自然環境に近い環境を提供することが重要です。

飼育ケージ

1. ケージサイズ:
   • 成体には最低でも90センチメートル x 45センチメートル x 45センチメートル（約36インチ x 18インチ x 18インチ）のケージが必要です。
   • 縦横に十分なスペースがあり、アガマが自由に動き回れる広さが理想です。
2. ケージの素材:
   • ガラス製またはプラスチック製のケージが一般的ですが、適切な換気を確保できるものを選びます。
   • 通気性を確保するために、メッシュトップのケージも推奨されます。

温度と湿度

1. 温度管理:
   • 日中: ケージ内の温度は摂氏29〜35度（華氏84〜95度）に設定します。
   • 夜間: 温度は摂氏24〜29度（華氏75〜84度）程度に保ちます。
   • バスキングスポット: ケージ内にバスキングスポット（ひなたぼっこエリア）を設け、そこでは摂氏35〜40度（華氏95〜104度）程度にします。
2. 温度調整の方法:
   • バスキングランプやセラミックヒーターを使用して、温度を調整します。
   • 温度計を複数設置して、ケージ内の温度を定期的に確認します。
3. 湿度管理:
   • ケージ内の湿度は50〜70%を保つようにします。
   • 湿度計を使用して、定期的に湿度を確認します。
   • 霧吹きを使用して、必要に応じてケージ内を湿らせます。

照明

1. UVB照明:
   • UVBライトを使用して、日中と夜間のサイクルを再現します。12時間の明るさと12時間の暗さを提供します。
     

     2灯式のUVBライトが便利です！

     

     バスキング中のイグアナさん

   • UVB照明はカルシウムの吸収を助け、骨の健康を維持するために不可欠です。
   • UVBライトは定期的に交換する（通常6〜12ヶ月ごと）。

床材

1. 適切な床材:
   • 砂、ココナッツファイバー、スフィンゴスモスなどが適しています。
   • 床材を湿らせることで適切な湿度を維持します。
2. 清掃:
   • 床材を定期的に交換し清潔に保ちます。

デコレーション

1. 隠れ家と登り場:
   • 隠れ家（シェルター）を複数設置し、アガマが安心して隠れる場所を提供します。
   • 登れる枝や岩を配置し、自然環境に近いレイアウトを作ります。
2. 水場:
   • 浅い水皿を用意し、定期的に新鮮な水を補給します。

食事

1. 主食:
   • 昆虫（コオロギ、ミルワーム、デュビアローチなど）が主食です。
   • 果物や野菜もバランス良く与えます。
2. 補助食品:
   • ビタミンやカルシウムを適宜補給します。餌に粉末サプリメントをまぶして与えることが一般的です。
3. 給餌頻度:
   • 若い個体には毎日、成体には2〜3日に一度餌を与えます。

水分

1. 水皿:
   • 新鮮な水を常に提供し、清潔な水皿を用意します。
2. 水分補給:
   • 定期的に霧吹きを行い、アガマが自然に水分を摂取できる環境を作ります。

健康管理

1. 定期チェック:
   • 健康状態を定期的に確認し、異常や病気の兆候があれば早めに対処します。
   • 飼育環境の温度、湿度、照明を適切に保つことで、病気の予防につながります。
2. 皮膚と脱皮:
   • 皮膚の状態や脱皮の状況をチェックし、異常がないか確認します。

注意点

1. 取り扱い:
   • ストレスを避けるために、あまり頻繁に触らないようにします。
   • トカゲが落ち着いている状態で取り扱います。
2. ストレス管理:
   • 飼育環境を落ち着かせ、ストレスを与えないようにします。
   • 飼育者との信頼関係を築くために、ゆっくりとした動きで取り扱う。

まとめ

ロイヤルバタフライアガマ（学名：Leiolepis guttata）は、その美しい外見と活発な性格から人気のあるペットとして飼育されています。適切な飼育環境と注意深い取り扱いを心掛けることで、健康で長寿のペットとして飼育することができます。