キタアオジタトカゲの飼育方法のポイントや販売価格

a lizard with a long beak アオジタトカゲ属 (Tiliqua)
アオジタトカゲ属 (Tiliqua)
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キタアオジタトカゲ(Tiliqua scincoides intermedia)は、アオジタトカゲの亜種の一つで、オーストラリア北部を中心に生息しています。このトカゲは、その名前に示されている通り、鮮やかな青色の舌を持つことが特徴です。
科:トカゲ科 Scincidae
属:アオジタトカゲ属 Tiliqua

特徴

  1. サイズ: キタアオジタトカゲは比較的大型で、成体の全長は約45〜60センチメートルに達します。
  2. 色彩: 体色は一般に灰色から茶色で、背中に縞模様や斑点が見られます。ただし、個体によって色や模様のバリエーションがあります。
  3. : 名前の通り、鮮やかな青色の舌を持ち、これを使って威嚇やコミュニケーションを行います。

生息地

  • オーストラリア北部の森林地帯や草地、半乾燥地帯に広く分布しています。

生態

  1. 食性: 雑食性で、果物や野菜、昆虫、小動物などを食べます。飼育下では、バランスの取れた食事が重要です。
  2. 行動: 昼行性で、日中に活動します。地上生活を基本とし、掘ったり隠れたりするのが好きです。
  3. 繁殖: 卵生ではなく卵胎生で、雌は体内で卵を孵化させ、ライブベアリング(生きたままの仔)として誕生させます。
  4. 寿命: 飼育環境下では15〜20年ほどの寿命を持ちますが、自然界ではそれより短いことが一般的です。

飼育環境

飼育ケージ

  • サイズ: 成人個体には最低でも90 cm x 45 cm x 45 cmのケージが推奨されます。広いスペースがあればあるほど良いです。
  • 材質: ガラス製のテラリウムやプラスチック製のケージが一般的です。通気性を確保するためにメッシュのトップが必要です。

温度

  • バスキングエリア: 日中には32-35°Cの温度が必要です。熱源としてヒートランプを使用します。
  • クールエリア: ケージのクールエリアは24-28°Cに保ちます。
  • 夜間温度: 夜間の温度は18-22°Cにコントロールします。

照明

  • UVBライト: UVBライトは必要不可欠です。UVBライトを12時間程度点灯し、定期的にライトを交換します(一般的には6ヶ月ごと)。
  • 光サイクル: 1日の光サイクルは12時間を目安にします。

床材

  • 選択肢: ココナッツファイバー、アスレン、レプティバークなどが使用可能です。湿度を保ちやすくするために吸収力のある床材を選びましょう。
  • 掃除: 定期的に掃除を行い、必要に応じて床材を交換します。

隠れ場所

  • 自然の洞窟や篭れるスペースを提供します。市販の隠れ家グッズや壊れにくい陶器製の隠れ場所が良いでしょう。

水と湿度

  • 水皿: 常に新鮮な水を提供し、毎日交換します。
  • 湿度: 飼育環境の湿度は40-60%程度に保ちます。時折ミストスプレーを使用して湿度を調整します。

食事

  • 主食: 昆虫類(コオロギミルワームなど)、果物、野菜をバランスよく与えます。総合栄養食のペレットも利用できます。
  • 補助食品: カルシウムパウダーやビタミンサプリメントを定期的に使用します。

健康管理

  • 観察: 毎日、健康状態を観察し、異変がないか確認します。
  • 獣医: 定期的な健康チェックや異常がある場合は、爬虫類専門の獣医師に相談します。

キタアオジタトカゲはペットとしても人気があります。飼育には広いケージと適切な温度・湿度管理が必要です。また、バランスの取れた食事と定期的な健康チェックも欠かせません。

キタアオジタトカゲはその魅力的な外見と比較的穏やかな性格から、多くの爬虫類愛好家に愛されています。しかし、飼育にあたっては専門的な知識と関心が求められます。

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